価格交渉の心構えを説明しましたが、この回では家電を値切るコツについて説明したいと思います。
目次
まずは自然に安くなるタイミングを見つけよう!
「値切る」にもつながりますが、そもそも安くなるタイミングを狙うのが大前提!
・当然のことながら本決算に当たる3月と半期決算に当たる9月
もうこの時期になると店員さんも売る気満々。血眼の鼻息ムンムンでやってきます。
少しでも立ち止まって製品を見ようもんなら、飛びついてきますね。
・新製品が発表され、今までの機種が型落ちとなるタイミング
型落ち機種が超お買い得で狙い目のことも!
例えば空気清浄機などは技術として成熟してしまい、新製品との機能の差がほとんどありません。
例えば、明るさセンサーが付いただけ、本体サイズが1cm小さくなっただけなど。
乱暴に言うと扇風機で風を起こしてフィルターでゴミをキャッチするだけの機能なので
毎年追加する機能もないためそうなってしまいます。
メーカーとしては新機種として売り出すだけで、内容を変えずに値段を保つことができるからです。このようなタイプの型落ち機種は非常に狙い目です!
逆に冷蔵庫や洗濯機などは新機種で大幅に変更をしている可能性もあるので、常に型落ちがベストなのかは確認が必要です。
価格交渉は必ず社員にしよう!
例えば大手家電量販店などに行くとメーカーからの販売応援員(説明員)がいることがあります。ただし、価格交渉は彼らに持ちかけない方がいいです。
彼らは店舗の人間ではないので彼らの判断で価格交渉はできません。
お互い疲れるだけなので話をするだけ無駄です。
価格交渉は必ずメーカー説明員ではなく社員を見つけて話しましょう!
他店との比較は必須
交渉する上で他店との価格比較は必須です。
店員から大幅値下げを提示されたのに、それでも他店よりはるかに高かった、ということは往々にしてあります。
必ず事前に価格調査してからにしましょう!
ただし、交渉する上で引き合いに出したお店がオンラインショップだと断られる場合があります。馬鹿正直に回答するのがお得ではありません。
比較をするのは必ず、そのお店よりもシェア上位のお店
家電量販店で言うと下記の様な順番です。
1.ヤマダ電機
2.ビックカメラ
3.エディオン
4.ヨドバシカメラ
5.ケーズホールディングス
6.上新電機
7.コジマ
引き合いに出すのは必ずシェア上位のお店にしましょう!
(どうしても近所にないなら、シェアで1つ下のお店)
お店も何とかシェアを上位から奪おうとしています。
引き合いに出されたお店が自社よりも上位シェアだと、金額の2倍の差を縮めることが出来ます。
どういうことかというと、
業界2位のビックカメラから10万円で買おうとしている顧客を業界3位のエディオンが奪えば
ビックカメラ:売上10万円が他店へ流れた(-10万円)
エディオン:売上10万円が入った(+10万円)
となりビックカメラとの差は20万円縮まるのです!
ビックカメラと迷っている客が奪われると、エディオンにとっては20万円の差を開けられるので、首位を狙う側にとっては非常に苦しくなります。
逆にケーズ電機で買おうか迷っている客を頑張って奪っても
ビックカメラ:もともと入る予定はなかった(0万円)
エディオン:売上10万円が入った(+10万円)
差は10万円しか縮まりません。
それどころかケーズ電機側はシェア奪取のため、かなり値下げをしてきている可能性があるので、張り合いすぎて利益の薄い闘いにしたくはありません。
これがランキングが1つ下のヨドバシカメラならシェア防衛のために対抗することも出てくると思いますが。
もちろん、地域シェアなどの指標もあるため、常にこのシェアランキングが正しいわけではありませんが、引き合いに出すお店は上位シェアのお店にするのがよいです!
業界首位のヤマダだったらどこと比較するのか。
やはり、首位を奪われる可能性のある、ビックカメラが一番でしょう。
交渉するタイミングは決算月の最終日曜日の20時!
妙に細かい指定となってしまいました(笑)
例を示すと2016年の9月半期決算だとすると、9月25日(日)の20時~20時30分に交渉するのが最高のタイミングです!
何故このタイミングかというと、
どんな店舗でもやはり土日に売り上げが集中します。
最終土日が終わってしまえば、もう平日での売り上げ増加が見込めません。
さすがに20時以降からお客さんが増えることもなく、後はロスタイムを過ごすのみ。
今期の目標に届いたのか、届かなかったのかある程度の数値が見えてくる時間帯です。
そんな中、買う気のお客さんが来たとしたら、店舗にとってラストチャンスです!
しかも上位シェアを奪うチャンス!?
こうなったらお店側も頑張っちゃうの、手に取るように分かりますよね!?
この時間になると、多少無理な金額でもかなり通りやすくなります。
ちなみに、20時45分を過ぎると、他店へ移動する時間もなくなってくるので、ブラフでは、と思われる可能性があります。
「○○店は同様の商品を○○円で販売する、と提示を受けている。でも自分としては家から近いことや、他の商品を多く買っていることからも、こちらの店舗で購入したい。最悪同額でもかまわないから頑張ってもらえないか」
この交渉は、実際に「○○店が○○円で販売する」と言っていなくても通る可能性が高いです。いちいち相手店舗に確認などしません。
ただし、仕入れ値を割ってしまう場合は相手も降りてくる可能性があります。
インターネット上の最安値よりも3%程度安いくらいが無難かと思います。
長くなってしまったので続きは後編で!