ミシュラン一つ星獲得のバンコクのモダンタイ料理スラブアを紹介します。ガイドブックで見るタイ料理とは一味違った、洗練された料理でとても面白かったです。
お店の雰囲気
お店の名前スラブアは「蓮の池」という意味だそうです。
「kiin kiin」とはコペンハーゲンのタイ料理店の名前だそうです。
ブルーエレファントと同様に、海外で流行ったタイ料理が本国へ逆輸入のパターンです。
タイ料理というより、タイのテイストを取り入れたモダンな料理、という感じです。
こちらはレストランの外観です。
サイアムケンピンスキーの中にあります。
ケンピンスキーというと日本ではあまり馴染みがないですがヨーロッパを中心とした高級ホテルグループです。
ホテルに負けないくらい素敵なお店です。
こちらはソファー席。
店内の様子です。
蓮の池、という店名だけあってレストラン内のあちこちに蓮の池が設えてあります。
メニュー
メニューは写真の通りタッチパネルを使っています。
そのため、メニューの内容が理解できなくても、写真を見て何となく興味が持てるもの、美味しそうなものを選ぶことが出来るのでとても助かります。
ランチタイムだと3種類のお得なランチコースと夜のコースと同じデュギュスタシオンコースを選ぶことが出来ます!
ランチだけのお得なショートコースは1350バーツ、1500バーツ、1500バーツとあります。どれも前菜、メイン、デザートの組み合わせで、上位、下位といったわけではなく、食べたいものが含まれているコースを選ぶのが良いかと思います。
日本円にして4725円~5250円といったところなのでこの金額から行くと誤差みたいなものでしょう(笑)
また、スラブアのランチで嬉しいのはテーブル全体で同じコースを頼まなくてもよいんです!
例えば2人が別々の料理を頼んでもOKなので、複数でいけば、よりたくさんのメニューを楽しむことが出来ますね!
料理
こちらはアミューズです。
味噌のクッキーに胡麻をまぶしたもの。ワサビのマヨネーズを付けて一口で頂きます。
ワサビのマヨネーズといいながらあまりマヨネーズのような酸味がなく、ほんのり甘辛いのクッキーにピリリと刺激を加えてくれます。
続いてはレンコンチップスです。
こちらはお皿の中のチップスだけ食べます。
外のレンコンは飾りです。
続いて出てきたのは奥さんの頼んだ北海道産ホタテとタマリンドソースです。
これだけでも十分完成されているように見えましたが、実はこの後目の前でソースを作ってくれました!
目の前で摩り下ろしてソースを完成させてくれます。
ソースをかけるだけでいいのに、もう完全に演出ですよね(笑)
ホット、ミディアム、スイートと聞かれましたが思わずホットと答えて後悔する羽目に。
タイのホットはマジで辛いです!!しばらく味が分からなくなるくらいに痺れます。
どうやったらあんな辛さが出せるのか不思議です。
すりおろして完成させたソースを盛り付けてくれます。
ホタテもタマリンドのソースもとても美味しいです!ただ、 目の前で仕上げてくれたソースが恐ろしく辛く、ホタテに接触しているのが若干恨めしかったです(笑)
こちらはビーフの燻製です。くるんとなっているのは何ときゅうりです!
ビーフは赤身と脂の甘味が絶妙な上にスモークの風味が合わさってすごく美味しかったです
次に出てきたのはこちらのカレーのアイスクリームです。
変わった形の器で出てきたなぁと思っていたら、ウェイターさんが「まだ食べないでね」とのこと。
ポットでなにやら注ぎ込みます。
注ぎ込んでいたのは液体窒素でした!
-196°の液体窒素はやっぱり一般の人には受けがいいでしょうね。(私は学生のころ日常的に使っていたので。。。)
液体窒素の冷却力を生かすわけではないので完全に演出のためだけですが^^;
お皿を下から冷やすことで料理全体を冷却する、というもの。
真ん中に乗っている黄色いものはカレーのアイスクリームです。
アイスクリームなのにカレーなんです。
そしてカレーなのにアイスクリームなんです。
カレーのムースを凍らせたような食べ物。確かにアイスクリームなのに、口に入れると甘さと共にカレーのスパイスがしっかりと感じられるんです。アイスクリームかといわれるとカレーなんです。
ではこれはカレーなのかと思って食べてみると、甘さもしっかりと感じられてアイスクリームのように感じるんです。
カレーと思って食べるとアイスクリームだし、アイスクリームだと思って食べるとカレーなんです。聞いているだけだとよくわからないかもしれませんが、食べてみると私が言っていることがすごくよくわかると思います!
不思議な味に箸が進みあっという間に食べきってしまいました(笑)
こちらはハトのココナッツミルクスープ
目の前でココナッツミルクスープを入れてくれて完成です。
もちろんハトの火加減も絶妙で、柔らかジューシーで美味しいんだけど、スープが甘さとダシのバランスが絶妙で激ウマです!
こちらは豚肉。皮のカリカリ焼きと角煮のような塊。全然脂っこくなくてほろほろと崩れる角煮のようなお肉です!
食後にはお茶を頂きました。
こちらはバナナケーキと紅茶のアイスクリーム、ココナッツのフレークです。
キャラメリゼしたバナナにバナナのパウンドケーキ、そしてザクザクしたココナッツのフレーク、紅茶が香るアイスクリーム。食感も味もバランスが取れていてすごく良かったです!
最後はプチガトー
ピーナッツのクッキーとココナッツのギモーブ、胡椒のチョコレートです。
感想
全体を通してとても満足度が高かったです。
見た目の綺麗さもさることながら、やはり料理の美味しさです。
フレンチのような盛り付けであってもたべてみるとやはりスパイスを多用したタイ料理。スパイスをうまく風味の重ね合いで用いているのが面白いですね。
アジアのベストレストラン2018で10位を獲得したNAHMにも行きましたが、私たちが食べたランチだけで比較するなら私はスラブアを推したいですね。
二人でランチコースを食べて4060バーツでした。日本円にして14,210円ですね。
バンコクに行ったら是非一度は行ってほしいレストランです。