2020/6/17に新型ハリアーが発表されましたね。一目見てこれは売れるぞ!と感じました。
ハリアーには3種類のグレードが用意されていますがそれぞれのグレードはどんな人にお勧めなのか、見てみたいと思います。
ハリアーのグレードは3種類
ハリアーのグレードはS、G、Zの3段階です。
最低限の装備でお得に乗るためのSグレード
もう全部詰め込んで文句なしでのるためのZグレード
その中間のGグレード
の3種類ですが、市場では圧倒的にZグレードが人気なようです。
Sグレードはこんな人におすすめ!
Sグレードをお勧めする人は。。。
正直、ほぼすべての人にお勧めで、これで十分な仕上がりと思います。
強いて言うなら3~5年程度での乗り換えを考えているならSグレードが一番お得に乗れると思います。
標準のSグレードなのにトヨタの安全性能であるSafetySenseもほぼ全て入っています。
一般的にSグレードって安く見せるためだけの、囮商品だったりするのですが、もう十分な仕上がりと思います。
SグレードとGグレードでは新規購入時には42万円の差がありますが、下取り価格には確実に42万円もの差は出ません。グレードを上げた分は自分で価値を使い切ってしまい、売るときには残っていないと思ったほうがいいです。
ハリアーはもともと人気が高く、中古車でも値段が崩れにくいです。
そのため、5年経ってもびっくりするほどの値段が付く可能性が高いです。
そういう意味では間違いなくお得に乗ることができて、楽しむことができると思います。
Gグレードはこんな人におすすめ!
Gグレードをお勧めする人は。。。
ちょっとしたストレスをなくしたいという人です。
Sグレードに比べ42万円高いですが、その価値はあるのでしょうか。
差異になる機能を見ていきたいと思います。
パワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)
これは地味だけど、実際使ってみるとかなり便利ですよ!
トランクのドアがリモコンでも開閉できたり、ボタン一つでも開けることができるようになります。
しかもドアを閉じるときにはボタンを押すだけ。ハリアーのトランクは想像以上に高くまで上がるので閉じる時には少し力が要ります。
背の低い人や腕力の少ない女性には絶対おすすめな機能です!
フロントドアグリーンガラスがUV・IRカット・撥水機能付
フロントドアのガラスがスーパーUVカット・IRカット・撥水機能付になります!
これも実際に使ってみるとかなり実感できると思います!
夏の暑い日に運転していると、運転手は右手だけ日焼けしているという「運転焼け」になったことはありませんか?
運転している女性で腕カバーをしているのを見たことがある人はいるでしょうか。
カバーをしなくてもよくなる、とは言わないですがやはりUVカットガラス越しだとじりじりとさすような日差しはかなり和らぐと思います。
また、車内に入る紫外線や赤外線の量が減るので車内は暑くなりにくく、エアコンが効きやすくなります。とはいえ、もちろん長時間駐車していると車内は暑くなりますからね。あくまでも「走行中にエアコンが効きやすく感じる」程度のものと思うのがいいと思います。
また、なんでフロントドアガラスだけ?と思うかもしれませんが、後部座席のドアガラスはスモークフィルムなどを張ることでUV、IRカット効果を後から足すことができます。でもフロントドアガラスは可視光透過率70%などの決まりがあるのでクリアなフィルムを張るしかないんですよね。
そしてフィルムを貼ると専門業者にお願いすることになるので6~7万円くらいかかることになります。そう思うとこのガラス変更は地味なようで金額価値が高いものだと思います!
フロントワイパーが雨滴感応式オートに
フロントワイパー(ミスト機能付)はオート(雨滴感応式)になります。
これはフロントガラス上部にセンサーがはいることで、センサーに雨がかかる場合はワイパーを動かすスピードが自動で早くなります。
意外にワイパーのスピード調節って気を取られることがありませんか?
オートになることで結構ストレスが減りますよ!
ルームミラー
ルームミラー(インナーミラー)はデジタルになります。
これはルームミラー部分がディスプレイになっていて、バックカメラの映像をそのまま映すようになっています。
例えば
・ルームミラーを遮るくらい車内に荷物がたくさんあっても、後方を確認することが可能。
・夜間でも赤外線カメラのおかげでクリアに見ることが可能。
・前後方録画機能付なのでドライブレコーダーが不要になる。
といったことがあります。
Sグレードにオプションで付けると、このミラーだけで88,000円もするのでGグレードにそのまま含まれているのはお得ですね。
ただし、デジタルミラーは酔いやすいので注意が必要です。
通常のミラーだと例えば30m先を鏡越しに見ようとして焦点を合わせると思います。
デジタルミラーの場合は目とミラーまでの距離50cmくらいに焦点を合わせる必要があります。
ぱっと聞くと簡単そうに思えますが、運転中に前方30m程度を見ている際に、瞬時に焦点距離を切り替えることは結構難しいです。しかも後方をわずかに確認するためにミラーをチラチラみると、焦点距離を頻繁に切り替える必要があるため、酔ってしまう人が多いようです。私も目を切り替えるのに非常に苦労しました。
もちろん、レバーで切り替えることによってデジタルミラーの表面を鏡として、通常のミラーのように使うこともできるので安心して下さい。
アダプティブハイビームシステム(AHS)
自動的にハイビームに切り替え、対向車がきたり先行車がいる場合には自動で照射範囲を調整し、それらの車が眩しくないようにしてくれます。
周囲に車がいる状況でも積極的に使えるようになる、安全向上技術です。
とはいえ、非常に残念なのはレクサスRXに採用されているブレードスキャン方式ではなく、アレイ式です。
対向車が来て反応や動作がいまいちだったりで、対向車からパッシングされたりすることもあるようです。
便利な機能ではありますが、万能とまではいかないようです。
LEDデイタイムランニングランプ
これは昼間でもLEDランプが点灯してくれる機能です。
安全性のために昼間点灯は昔から言われていました。
シート ファブリック+合皮
Sグレードはファブリック+合皮に変わります。
ファブリックシートと比べると柔らかく、座り心地はかなり良くなります。
私も座ってみましたがやっぱりファブリックシートとは全くの別物だと思ったほうがいいです。
シートは運転の疲れに直結する部分なので、長時間運転するならシートのランクアップはかなりポイント高いと思います。
また、背もたれ部分にランバーサポートも入るのでより疲れにくくなります。
運転席はチルトアジャスターを追加した8ウェイのパワーシートになります。
Sグレードはマニュアルでガチャガチャっとしてシートを動かすのですが、Gグレードからは電動でウィーンと動くシートになります。パワーシートになると一気に上質感が出るので、個人的にはパワーシートかマニュアルかって高級車との境目の条件のような気がします。
ちなみに、S,G,Z共通して助手席はマニュアルシートです。なのでドライブデートなどではガチャガチャっとするしかありません。
また、ポジションメモリーなどもついていませんので注意です。
外観
外観はS、G、Zで少しずつ違います。
バンパーエッジメッキ、パネル加飾、タイヤサイズ、ホイール、スカッフプレートなど。
知っている人が見ればすぐわかるくらい違いがあります。
Zグレードはこんな人におすすめ!
ナビ
分かりやすく違うのがナビです。
このナビはGグレードを選んだ時にオプションで選ぶと37万円もするものが標準で取り付けられます。
ナビだけで37万円もするなんて破格じゃないか、とも思いますが。
GグレードとZグレードの差額が52万円ですが、そのうちの7割が、このナビで占めています(笑)
このナビにするとどう変わるかというと
- ナビ機能が標準。S,GグレードはT-connectナビキット110,000円、もしくはエントリーナビキット66,000円を販売店オプション
- ディスプレイのサイズが8インチから12.3インチにサイズアップ
- スピーカーが6スピーカーから9スピーカー12chアンプへバージョンアップ
- フルセグTVチューナー標準。S,Gグレードの場合はオプション33,000円で装着可能
- ETC2.0標準
- パノラミックビューモニターをオプション60,500円で装着可能(S,Gグレードの場合はパノラミックビューモニターは実装不可能)
という具合です。
うーん、何とも言えない。。。
Sグレード、もしくはGグレードの場合は66,000円を払わないとナビとしてまともに機能しない。
パノラミックビューモニターは非常に人気なオプションなのですが、そのためにはZグレードにしないといけない。
そうするとZグレードでいっか、となってしまうのかもしれませんね。
とはいえなんとなくZに誘導されているようで不愉快です。
リアクロストラフィックオートブレーキ&BSM
駐車場などでバックするときに、左右から接近する車を検知してくれます。
特に前向き駐車をした後に出る時など、左右からくる車がわからないですよね。
そういう時に、もし危険な車がいれば警告アラームを鳴らしてくれます。
また、BSMとはブラインドスポットモニターのことです。
狭いところから出る時など見通しの悪い場合に、近接車両がいれば同様に警告を発してくれます。
Zグレードには標準で付いていますがS、Gグレードには68,200円でつけれます。
エンブレムマーク付きドアミラー足元照明
車のカギを持った状態で近づくと、ドアミラーが足元に照明をあててくれます。その際の照明がハリアーのエンブレムの形になっているとのことです。
様々なメディアで、このエンブレムマーク付きドアミラー足元照明は非常に人気のオプションと評価されていましたが。。。個人的にはそんなに言うほどかなぁと思います。
Zグレードには標準で付いていますがS、Gグレードにはリアクロストラフィックオートブレーキ&BSMを68,200円で付けたときに同時に付きます。
パノラミックビューモニター
もともとは日産で始まった、大人気のこの機能です。
車を真上から見ているような視点で周囲を確認できるのです。
車周囲のカメラ映像を合成して、そのような映像を作るのですが、駐車するときなどには非常に便利です。
例えばバックするときに
「右ばかり気にしていたら、左をこすってしまった。」
「ハンドルを切ってバックをして、後ろを気にしていたら側面をぶつけてしまった」
といったことはないでしょうか。
大きな車ほど人気のある機能なので、是非つけたいと思っている人は多いのではないかと思います。
ハリアーにはなんとZグレードで、しかもオプション費用60,500円。
なんと、S、Gグレードはいくらお金を払ってもつけることができません!!
S、Gグレードにつけることができない理由なんてありません。
ただ単純に、Zグレードを売りたいから、ですね。
そしてZグレードを選んでも標準装備ではなく、そこからさらにオプション。
どこまで汚いやり方なんだ。。。
ちょっとこのやり方を見てトヨタは汚いな、と感じてしまいました。
ハリアーの価格
新型ハリアーの価格を並べてみました。
一番安くみえるハリアーSグレード、2WDガソリン車で299万円です。
ただこの状態ではナビも使えないしフロアマットもありません。
税金や諸費用などは必ず乗るので約350万円程度と思っておいたほうがいいかと思います。
ただ、新型ハリアーはZグレードが人気のようです。
ハリアーZグレード、2WDハイブリッド車だと総額約500万円程度になります。
自分にぴったりのグレードが見つかるといいですね!