日本でお得にミシュラン三ツ星レストランを楽しむことができるということで、今回は新宿にあるトロワグロを訪問しました。この記事ではミシェル・トロワグロの素晴らしい料理を紹介します!
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目次
1.店舗の概要
本国フランスでは49年間三ツ星を獲得し続けているレストランです。ポールボキューズ、オーベルジュドリルに続く記録です。
実はこの3人、仲良しなんですよね。3人で切磋琢磨して星を獲得し続けてきたようです。
特にミッシェルトロワグロ氏はポールボキューズ氏と仲がよく、ポールボキューズ氏が来日する際に一緒に日本に来たとか。
とはいえ料理のスタイルはモダンスタイルです。技術も材料も新しいものをどんどん取り入れているようで日本の食材も大好きだそうです。前回来日したときには桜の花びらの酢漬けやあられを山ほど買い込んだとか。最近ではアジアも回っているようなので、今後はもっといろいろなテイストが取り入れられていくことと思います。
本国のフランス以外では日本にしか支店がないので、私たち日本人は本当にラッキーですね。是非一度、ミシュラン三ツ星を味わってみて下さい!
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2.私の一押しポイント
ランチもディナーもどちらもお勧めです。
ディナーはランチに比べて値段が倍近くまで上がりますがメニューも全体的によくなります。
ただ初めての方なら、まずはランチでミッシェルトロワグロのよさを味わってみるのが良いのではないかと思います。
ランチコースの値段と構成です。
コースの金額には税サービス料が加わるので約+20%UPです。
メニュー |
¥14,000 |
¥12,000 |
¥9,000 |
¥6,000 |
¥4,500 |
はじまりの一品 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アミューズ ブーシュ | ○ | ○ | ○ | - | - |
アスパラガス イエローからグリーンへ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メバルのクルスティアン 茎ブロッコリーと貝 | ○ | ○ | 選択 | 選択 | 選択 |
牛のランプ肉 天橋立葡萄樹の香り 椎茸と茄子 | ○ | ○ | |||
チーズセレクション | ○ | - | - | - | - |
セルからシュクルへ | ○ | ○ | ○ | - | - |
小菓子 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
インサラータ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
¥4,500のコースは平日限定コースです。
インサラータは是非味わってもらいたい逸品ですが、時間の無い方には良いかもしれません。
私のお勧めはやはり¥6,000のコースです。
内容と金額のバランスが良いので万人受けすると思います。
3.お店の場所
実はあまり知られていませんがハイアット・リージェンシーはホテルと新宿を結ぶ無料のシャトルバスもあります。
荷物が多いときや雨の日などは助かりますね。20分間隔ででているので便利ですよ。
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4.外観や店内の雰囲気
トロワグロの外観です。
こちらはミシェルトロワグロの入り口です。
入口はホテルの内部からのみとなっています。
こちらはキッチンの様子です。訪問時はキッチンの横を通って席に案内してもらえるので中で調理する様子が伺えます。
この写真を撮ったのは帰り道の閉店直前だったため、キッチンは片づけられてしまいました。残念。
こちらはホールの様子です。店内はフランスの古民家を意識した作りとなっており、暖かく寛げる雰囲気です。
テーブルはすっきりとしたイメージ。
5.料理の内容
この日のメニューです。
私たちが訪問したのは5月中旬ですが、初夏らしい内容となっています。
私たちは¥6,000のコースをお願いしました。
平日に訪問したので¥4,500のコースと迷ったのですが、インサラータの説明を聞いて興味を持ってしまったため、¥6,000でお願いしました。
またオーダーする際に「二人とも同じコースでよいですか?」と聞かれました。
ひょっとすると、一人は¥6,000、もう一人は¥4,500というコースでもお願い出来たのかもしれません。
参考までにアラカルトの値段です。
アラカルトで一品追加するだけでコースがワンランク上になってしまう金額です。
やはりコースがお得ですね。
まずはアミューズから!下の3つが同時に出されました。
ゆずのゼリーです。薄切りにした蕪の器にはいっており、周りは山葵塩でアクセントをつけています。口に入れると爽やかなゆずの香りが広がり、最後にわずかに山葵の刺激がぴりりと来ます。初夏にふさわしいアミューズです。
茹でたインゲンに刻んだブラックオリーブをまぶしています。
何かよく分からない見た目の食べ物なんですけど、食べてみると確かにオリーブとインゲンなんです。野菜の甘みの強いインゲンとオリーブの香りのバランスですね。
こちらはカレーのようなスパイスを閉じ込めてあられをまぶしたもの。ぱっとみはゴマダンゴを思い浮かべますが、マイルドなスパイスが口の中に広がります。もちろんアミューズなので刺激が強すぎることもなく、次の料理へ期待を高めるだけの役目です。
次に出てきたのはブリオッシュ。ふすまとライ麦でつくったブリオッシュとのことです。バターはたっぷりで美味しいのに、ふすまとライ麦は血糖値もあがりにくいので体にも優しい一品です。
まだ焼きたてのようでふわふわ!バターもたっぷりなので何もつけなくてもすごく美味しいです!
バターも出してもらえました。北海道産のバターの上にフランスバスク地方の岩塩をふってあるとのこと。いろんなこだわりがあるんですね。
ブリオッシュ以降はライ麦パンでした。こちらももっちりとして美味しいのですが、暖めてあるわけでもなく、感動するほどのものではなく。
前菜として出てきたのは北海道産のアスパラガス。大きい!そしてきれい!
右側の黄色は卵黄をベースに味噌を使っているとのこと。左は山葵菜やハーブなどをペーストにしたソース。軽く茹でて甘みを引き出したアスパラガスの上にはスイスのグリュイエールのチーズをクリスピーにして巻きつけてあります。
美味しいの一言!卵黄のソースは隠し味程度わずかに香る味噌の風味。若干甘さを感じるソースです。緑のソースは爽やかなハーブのソース。五味のどれでもない、不思議なソースでした。アスパラの味を引き立てるためだけの添え物です。
前菜を食べて少し誤算。HPで見る限りではもっと量が少ないのかと思っていたのに意外にボリュームがある。5コースにしておいて正解かも、と感じました。
奥さんの頼んだメバルのクルスティアン 茎ブロッコリーと貝
料理が出された瞬間から魚のすごくいい匂いが。
脂の乗ったメバルの皮だけをパリパリに炙り身はふっくらと仕上げた料理。
下のソースは網えびやXO醤などのソース。塩味もしっかり効かせており、風味も強いので、少量つけるだけで白身のメバルには十分アクセントになります。
茎ブロッコリーはあげてあり、野菜の甘みを引き出してあります。貝はあさりでした。アサリのエマルジョンと茎ブロッコリーも相性はよかったです。
こちらは私の頼んだ牛のランプ肉。ソースは牛ランプ肉の出汁から取ったペリグーソース。付け合せは茄子のピューレと焼きしいたけ。
上から撮ってしまったのでわかりにくくなってしまいましたが、ランプ肉はものすごく高さがあります。すごく大きかったのに中はものすごくやわらかい!味もしっかりしているのでソースなしでも十分楽しめます。牛のランプ肉はヨーロッパで食べる鹿の味。癖がなくてすごく美味しかったです。
この理由は真空引きにして焼いているからとのことでした。真空調理の何がいいかというと、じっくりと全体に火が通り、肉汁も流れ出ないので旨みを閉じ込めることが出来るらしいです。実際に真空調理された肉を食べてみるとその意味がよくわかります。なんでも真空調理のためのスチームコンベクションオーブンを、最新のものを2台も導入したとか。
茄子のピューレもものすごく甘くて美味しかったです。しいたけは普通だったかな。
あまりにも美味しくてあっという間に食べつくしてしまうと、デザートの前のお口直しが出てきました。
何か面白い物が出てきました。
ホワイトチョコでコーティングされた中身はイチゴのジュース。チョコを食べると口の中でイチゴがはじけます!
こちらはマドレーヌの上に生姜が載っています。初夏らしい爽やかな味。
りんごのジュレをパンナコッタでつつみ、青りんごを載せたもの。口の中で2種類のりんごがはじけ、とても面白い食べ物です。
メインデザートのインサラータです。
インサラータとはイタリア語でサラダの意味だそうです。
その名の通りサラダをイメージしたデザート。
バジルのシャーベットにワサビのソース。キウィのシャーベット、ライスクラッカー、グリンピースのムース、ヨーグルトのパンナコッタなどで構成されているそうです。まさにサラダですね。デザートにワサビのソースなんて初めて!
掻き分けていくとヨーグルトのパンナコッタとグリンピースのムースが見えてきました。
最後にコーヒー、紅茶、ハーブティーを選べます。
ハーブティーも三種類ほどあったのですが、トロワグロのオリジナルブレンドをお願いしました。
ランチの内容は以上です。
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6.お得に楽しむためのコツ
7.店舗の詳細情報
◆電話:050-5592-9321
◆住所:東京都新宿区西新宿2-7-2 ハイアット リージェンシー 東京 1F
◆営業:[昼]12:00~13:30 [夜]18:00~20:30
◆休日:火・水曜日
◆予算:[昼]¥8,000~¥9,999 [夜]¥20,000~¥29,999
◆店舗の詳細な地図