グランドダイアは恐らく名古屋で一番思い出に残る食事ができるレストランだと思います! 記念日だけど、初めてのデートだけど、どこかいいお店ない?そういわれたら私は必ずここを教えます!
お店の外観
グランドダイアのお店の外観です。
グランドダイアはグローバルゲートという商業施設の中に入っているのですが、お店の入り口には扉があるんです。あまりこういうお店って見かけないですよね。
外からパッと見ただけだと中が気になるし、これからお店の中に入ると思うと少しワクワクしますよね。完全に外と切り離された空間、という感じがこれからの食事に胸が躍ります。
店内の様子
今回私が座った席はカウンターテーブルです。
といってもキッチンが見えるわけではなく円形になっており中央で演出できる配置となっています。
どんな演出があるのかワクワクしてしまいますね。
写真は縦でとるべきでした。
少し上を見上げるとシャンデリアが。
写真では伝わらないほど居心地の良い空間となっています。
こちらはサービスプレート。
彩度が低いのでどこか退廃的な感じを出しながらも力強さも感じさせます。
箸も用意してあるので普段フォークとナイフを使わない人でも安心して食事を楽しむことができます。
ワインセラーです。
このように光が強く当たるのは保管として適切かどうか疑問ではありますが、それでも高級そうなワインがずらりと並んでいるのは圧倒されますね。
こちらは隣のテーブル。
ライティングによってテーブルの上が強調されます。
周囲が若干暗いのでより料理に引き込まれるような感覚になるのでしょうね。
ドリンクメニューです。
シャンパンカクテル¥1,000、モクテル¥1,200、ソフトドリンク¥800です。
お酒を飲めない人でもせっかくなら気分を盛り上げるためにモクテルあたりを頼んでみたいところですね。
といいながら、私たちはドリンクを頼みませんでしたが^^;
こちらは本日のメニューです。
フレンチでもない、イタリアンでもない、日本料理でもない
新感覚ハイクオリティーシーズナルレストラン、エンターテイメント料理
と記されています。
ワクワクする食事
料理の前に、まずいきなり卵を選びます。
赤、青、黄色の3色から自分の好きな色を取ります。
え!?なんで!?ってなりますよね。
でも深いことは考えず、自分の直感を信じましょう!
”固定観念” JENGA Pao de Castelra
続いて出てくるのはジェンガ!
懐かしいですよね。
間に入っているのはほうれん草、ニンジン、ポテトのフィナンシェ。
サーブのされ方がとても面白いですが、楽しさだけではなく、それを支える味があってこそのエンターテイメントです。
"春緑" 北海道帆立、そら豆、翡翠豆
ホタテと豆のスープです。
こちらも濃厚なソラマメに軽くあぶった帆立がおいしかったです。
"雲海 冬の海" 雲丹、鮑、百合根
続いて出されたのは雲海という料理。
なんと北海道産のウニやアワビなどを入れた利尻昆布と鰹のだしに液体窒素を目の前で注いでもらいます!
瞬間的に気化した液体窒素がまるで雲海のように見立てています!
私は液体窒素を日常的に扱っていましたが、それでも目の前で料理に使われるとおおぉ~~~って思ってしまいます。ましてや液体窒素を日頃目にしない人(それが普通なのですが)にとってはすごく面白いと思います。
液体窒素を注がれた器からは、白い煙がポコポコと立ち込めます。
液体窒素はすべて気体になってしまうし体にも悪い影響はないので安心してください。
煙が収まってくる頃がこの料理の食べごろです。
なんとだしの表面が凍っているのです!
その様子はさながら北海道の流氷のよう。
さすがは北海道出身のシェフだけありますね。
目の前で料理が仕上がっていく様は抜群のエンターテイメント性です。
そして、見た目に面白いだけではなく、アワビやウニを凍っただしと一緒に楽しむので食感も変化しており楽しいです。
若干出汁が濃すぎて塩辛さを感じたので出汁をどこまで飲むかは食べながら調節ですね。
"アルザス 伝統 60℃" 豚肉、冬キャベツ、レモンマスタード
彩りもすごくきれいですよね!
アルザスの伝統料理のソーセージとザワークラウトです。
60℃でじっくりと仕上げているので素材の味をそのまま味わえます!
黄色はレモンマスタードのソースでピンク色も何かのソースです(忘れてしまいました(;^_^A
"色球" 卵、ベーコン、メープル、ハッピーパーン
なんだか食べるとハッピーになりそうな名前ですね(笑)
こちらは最初に選んだ卵のポーチドエッグです。
白味の一部に選んだ卵の色がついているのがわかります!
別に色が違うだけで味に影響はないんですけどね。
でも自分で選んだ卵で料理を作ってもらうっていうのはなんとなく特別感がありますね。
こちらは奥さんの頼んだポーチドエッグ。
赤色の卵を選びました。
温泉卵のように出汁で味をつけており、添えてあるパンのようなものにスプーンで詰めて食べます。
さて、料理の名前でピンときた方はいるでしょうか。
ハッピーパーン。
そうです、あのお菓子の味がするんです!
あの魔法の粉がたっぷりかかった味がします。
電話があって席を立ったのですが、戻ってくるとナフキンがこのような形でたたまれていました。なんかワイシャツがたたんであるみたいで面白かったです。
メインディッシュの肉料理に入る前に、どのナイフで食べるかを選ばせてもらえます!
どれも世界的に有名なカトラリーばかりで迷ってしまいます。
ただ一番左端のナイフは、フランフランです。とのこと。
それまでがあまりに高級ナイフばかりだったので思わず吹き出してしまったのですが、どうやら正解だったようで、洒落で置いてあったようです。
私はライヨールを、奥さんは何を選んだか忘れてしまいましたが、それらを選ぶと
「お~さすがお目が高い!選んだ2つがこれらのナイフの中で1番と2番に高いナイフです!」と店員さんに褒めていただけました。
もちろんどれも世界的に有名なブランドばかりなので、どのナイフを選んでも褒めるポイントがあるのだと思います。
例えば、この中で一番よく切れるナイフです、世界で一番売れているナイフです、とか〇〇王室で使われているナイフです、といった具合に。
海外のレストランなどではメニューとドリンクを選んだ時に「パーフェクト!」と感心した様に言ってもらえる時があります。メニューに載っているものの中で食べたいものを選び、スパークリングウォーターを頼んだだけなので、社交辞令どころかただの相槌程度に過ぎないのですが、それでもそう言ってもらえるだけで「自分の注文が間違ってなかった」と随分と安心させられます。
この時も、そうでした。
社交辞令だし、どのお客さんにも褒めているとわかってはいますが、すごく自然な感じで褒めてもらえると思わず嬉しくなってしまいます。奥さんもルンルンで「さすが私、見目あるね」と上機嫌でした。
北海道鴨、オレンジ、ホワイトアスパラ
私の選んだ鴨です。
シェフの出身の北海道滝川町のホワイトチェリバレー種という鴨を使っていて、柔らかくて臭みがないのに鴨の旨みを楽しむことができます。
生のようにも見えるぎりぎりの火加減がこの味を引き出しています。
いい材料もいい味付けも、それらを引き出すのは火加減です。
生でもなく、たんぱく質が変性する手前をぎりぎりで見極めた火加減は本当に驚嘆に値します。
これは他ではなかなか味わうことができないので、是非味わってもらいたいですね。
北海道蝦夷鹿、シンタマ、和辛子
"収穫" スコップ、土、イチゴ、時々パチパチ
ここからはデザートです。
スタッフの方は「店舗の屋上で育てたイチゴを土ごと持ってきました!」とおどけていました。
普通のお皿ではなくわざわざ新聞紙の上に乗せて持ってきてくれるのが、いい味を出していますよね。
産地直送のイチゴ(笑)にさらにジョーロを使ってイチゴのソースをかけてもらいます。
「どうぞ、土まで召し上がってください」
えっと思いますが、実はこれ土に見えるのはクッキークランブルなんです。
少し甘いですが楽しみながら食べることができます。
土付きイチゴの後は紅茶をいただきました。
カップもオシャレです。
こちらは紅茶用の砂糖。
なんと試験管に入っていて、これまた遊び心たっぷり。
"情熱 薔薇"
最後はこちらのプティフール。
なんと花瓶の周りにマカロンやバジルのアイスクリーム、パートドフリュイ、フィナンシェなど。
どことなくカランドレのプティフールにも似ています。
グランドダイアの感想
最初から最後まで印象的で、かつとても美味しかったです。
食事というものは食べるだけのものではなく、食を通じてのエンターテイメント、体験なんだということを強く感じさせられます。
美術館が目で見て楽しむように、遊園地が体験して楽しむように、グランドダイアは目で見て、匂いをかいで、味わって、音を聞いて、新しいものを経験して、一緒に過ごす時間を楽しむ。そんなレストランです。
女性と行くと距離を縮めることができるのは間違いなし!
是非デートや記念日などの特別な時に行ってもらいたいですね。
ランチは8皿で5000円からあります。始めていくならまずはこのコースからで十分楽しめると思います!
8000円の10皿でもあまりお腹にたまるものではないので、女性でも食べきれると思います。
また、予約時に名前と電話番号を伝えると過去の履歴を探してもらえて、同じ料理が出ないように工夫してもらえるのもありがたいですね。これは姉妹店のビストロダイアでもやっていますが、非常にうれしい心遣いです。
名古屋のミシュランは2019年5月に発表されますが、ここは間違いなく星を獲得すると思います。最低でも1つ、よければ2つは獲得すると思いますね。
グランドダイアの情報
住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート3F
電話:050-5595-9612
休日:日曜日、ただし土日月三連休の場合は日曜日営業、翌月曜休み
予算:昼¥8,000~¥9,999 夜¥20,000~¥29,999
評価:食べログ4.0、TOP1000レストラン