前回の続きです。
目次
ビジネスクラスの設備とアメニティ 長距離便に比べるとやっぱりしょぼい
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モスクワでの乗継はターミナル移動が面倒くさい
アエロフロートで成田⇒モスクワのSU263便はシェレメチェボ空港のターミナルDに到着します。
そしてモスクワ⇒ジュネーブまでのSU2382便はターミナルFから出発です。
このDからFまでのターミナル移動が非常にやっかいで、歩くと15~20分くらい平気でかかってしまいます。
もちろんラウンジも各ターミナル毎にあるので、出発ゲート近くのラウンジを使うことをお勧めします。
航空券にはゲートナンバーしか書かれていないので、ラウンジからどの程度距離があるかいまいちピンときません。
ぎりぎりにラウンジを出たら予想以上にゲートが遠くて間に合わない、ということが本当に起きてしまいます。
参考までに各ターミナルの特徴を簡単に。
ターミナルA
プライベートジェット用
ターミナルB
休止
ターミナルC
アフガン航空、アルジェリア航空、チュニジア航空
一生のうちほとんど使うことがないかと思います(笑)
ターミナルD
東京、ヨーロッパ方面
ロシア国内線
ターミナルE (ターミナルDから徒歩5~10分程度)
東ヨーロッパ方面
ターミナルF (ターミナルDから徒歩15~20分程度)
アジア中東を中心にマイナーな国
基本はターミナルDだけで済むんですが、たまにはずれを引くとすごく歩かされます。
事前に注意しておくといいと思います。
アエロフロートは乗継がよく、ヨーロッパのほとんどの都市に同日中に着けるのが魅力ですが、裏を返すと乗継時間が短いので、フライトの遅れが乗継ミスとなるのでリスクもあります。
シェレメチェボ空港の国際線の最低乗継時間(MCT)は50分ですが、
ターミナルDからFへの移動がある場合は、ぎりぎりもいいとこです。
また、乗り継ぎに時間がかかるとラウンジで過ごせる時間がものすごく減ってしまいます。
空港ではロシアルーブルはなくても大丈夫!
ラウンジを使う人ばかりではなく、中には空港の一般エリアで過ごす方もいるかと思います。
モスクワ シェレメチェボ空港はそこそこの広さもあり、お店もそれなりに入っています。
所詮ロシアだからたいしたことないんでしょ、と考えている人もいるようですが結構欧米系企業が入っています。
例えばベーカリーのポール、洋食のフライデー、スターバックスなどがあります。
乗り継ぎが長時間の方はこれらの飲食店で過ごす方もいるかと思います。
店舗を利用するときに気になるのは支払い方法。
ロシアにあるテンポなのでもちろん支払いはロシアルーブルになります。
ロシアの通貨は非常に弱く、どこで両替をしても非常に損をします。
大体市中レートが1ルーブル1.7円だとして、
日本で両替をすると1ルーブル2.5円程度になります。
200ルーブルのものを買うときに、340円の代金とは別に160円の為替コストを払うことになります。
上記のようにわずかな滞在のためにルーブルに両替するのは非常に不利となります。
じゃあ何が正解なのか。
基本ではありますが、常用しない通貨の支払いはクレジットカードが一番便利です。
もちろんシェレメチェボ空港でもVISA、MASTER、AMEXは使うことが出来ました。
通貨があまることもないし、両替コストも最小限ですむため、海外旅行ではクレジットカードの利用をお勧めします。
基本情報
搭乗日 :16年9月17日
区間 :モスクワ⇒ジュネーブ
便名 :SU2382
機材 :A320
出発 :19:00
到着 :20:45
飛行時間:03:45
ビジネスクラスの設備とアメニティ 長距離便に比べるとやっぱりしょぼい
機材がA320となっているのでピンと来る方は多いかと思いますが、ナローボディです。
ナローボディとは通路が1列のエコノミークラス3・3、ビジネスクラス2・2のシート配置で、短距離便として使われます。
やはり短距離便だけあって、設備などは非常に簡素なものになっています。
飛行時間3:45は短くないですが、だからといってビジネスクラスに乗ろうとは全く思わないですね。
機内でのビジネスクラスの割り当ては16席(前方4列)のみとなっています。
シート自体は古くあまり快適そうではありません。
リクライニング角度自体も浅く、あまりビジネスクラスという感じはしませんが、それでもエコノミークラスに比べると幾分とましです。
もちろん、私が乗ったときもビジネスクラスはがらがらで、この区間をビジネスにしているのは、まるでわずかな時間でも我慢が出来ない人か、お金持ちであることを見せびらかしたい人であるかのように恥ずかったです(笑)
また、座席だけでなくアメニティポーチも非常に簡単なものです。
少しの間座っているだけの話なのでまぁ当然といえば当然でしょうか。
ビジネスクラスですがエンターテイメントモニターはありません。
変わりに10インチのタブレット端末が配られます。
英語の映画、音楽も多数入っており、画面も高詳細なものではありますが、もともと着ないのですぐに返してしまいました。
ランチと飲み物をオーダーしよう
東京⇒モスクワまでの便と同じようにキャビンアテンダントが挨拶に来ます。
すごくかわいいCAがひざを突いて一生懸命伝えようとしてくれる姿はきゅんと来ます(笑)
長距離便と同じように食べたいものをオーダーします。
ここで注意がひとつ。
実はオリジナルカクテルはメニューにはあるのですが、注文は出来ません。
カクテルは長距離便のみでの提供とのことです。
ここで言う、長距離便がどんなものなのか、正確にはわかりませんが、
おそらくワイドボディ便のみでの提供という意味かと思います。
じゃあどんな飲み物を頼むのが正解か。
私のお勧めはワインペアリングコースです!
ワインペアリングとは一流レストランなどであるメニューなのですが、
コースメニューのそれぞれの料理に対して、お勧めのワインを併せて提供してくれるメニューです。
例えば冷前菜、温前菜、魚料理、肉料理の4コースであれば、それぞれにあった4種類のワインをソムリエが選び、グラスで提供してくれます。
値段はコースの値段にもよりますが、8,000円から15,000円くらいが一般的でしょうか。
気に入ったワインなら無料でおかわりも出来るし、料理が進むと次のワインが出てきます。
ワイン4杯と言うとハーフボトルに相当する量なので、二人でボトルを開ける量です。
お酒にあまり強くない方だと4杯飲むとふらふらかもしれませんね^^;
アエロフロートのビジネスクラスの食事は、それぞれの料理に合うワインをソムリエが選んであり、メニューにこっそりと書いてあります。
レストランでは少し勇気の要るワインペアリングですが、せっかくならビジネスクラスの食事でワインペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
もちろん、料理とワインはどんな組み合わせで頼んでも何も言われませんが、
お勧めの組み合わせでオーダーをしたときにはCAさんが「あなた分かってるわね」という顔をしたのが印象的でした。
ちなみに、ランチで出たメニューはこちらです。
それぞれのメニューの下にお勧めのワイン(wine recommendations)と書いてあるのが分かりますでしょうか。
ちなみにこの日のメニューです。
短距離便という割りにどれもおいしそうですね。
アペタイザー
フライドアーモンドとフライドカシューナッツ
前菜
サーモンのビートルートマリネ、きゅうりとハーブ
ラディッシュチーズを添えて
or
合鴨の胸肉とフォアグラ、オレンジ、グレープフルーツ、松の実
ざくろのソースを添えて
メイン
カレイとピスタチオ、赤米、ズッキーニ、にんじんとさつまいも
シャンパンソースとともに
or
タイムとともに焼いた子羊、そば、マッシュルーム、松の実
ハーブとコリアンダー
or
ナスとパルメザンチーズ、ベジタリアンスタイルのトマトソースとブラックオリーブとともに
デザート
バニラアイスクリームのマンゴーソース添え
参考までに早朝便の場合の朝食メニューです。
お腹いっぱいなのにやっぱりランチは食べてしまう
スプライトとフライドアーモンドとフライドカシューナッツ
合鴨の胸肉とフォアグラ、オレンジ、グレープフルーツ、松の実、ざくろソース添え
上に載っているのがフォアグラですが、非常に美味しかったです!
合鴨も旨みと甘みが凝縮されており、濃厚なフォアグラとマッチしていました。
ざくろのソースやオレンジも邪魔することなく合鴨の旨みを引き立ててくれます。
サーモンのビートルートマリネ、きゅうりとハーブ、ラディッシュチーズを添えて
ビートルートでマリネというのがどのような方法なのか分かりませんが、くさみも全くなく、旨みの凝縮されたサーモンでした。パンのクランブルの触感が面白く、ふんわりとしたサーモンとあいまってとても美味しかったです。
タイムとともに焼いた子羊、そば、マッシュルーム、松の実、ハーブとコリアンダー
ボリューム満点の子羊でした。ただ、美味しさとしては前菜のほうがうえかなぁと。
食べる時点ですでにお腹いっぱいだったこともあるかとはおもいますが。
バニラアイスクリームのマンゴーソース添え
見た目よりも甘さ控えめで、さっぱり食べることが出来ます。
ちなみに、お代わりをすると、もうひとつもらうことも出来ます。
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無事着陸!
食事が終わると1時間ほどで着陸体勢に入ります。
短距離便はやはりあっという間です。
アメニティポーチも開封するまもなく、着陸となりました。
税関、誰もみちゃいない
空港で一番不安となることはどんなことでしょうか。
私にとって一番の不安は税関です。
友人のためにタバコを大量に買っていくこともあり、許容量をオーバーしている分は思いっきり課税されてしまいます。
また、高価な宝石やアクセサリーなどを持っていても高額な課税対象となってしまいます。
ただ、アエロフロートは夜着便が多いため、税関もスルーとなることがほとんどです。
案の定、ジュネーブの税関も無人。
咎められる事もなく無事通過でき、安心しました。
いかがでしたでしょうか。
以上、アエロフロートのビジネスクラスの搭乗記でした。
帰りの飛行機についてはこちらの記事をどうぞ!
アエロフロートビジネスクラス搭乗記 16年9月25日 ジュネーブ⇒モスクワ
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