日産で大人気の車、ノートepowerに乗ってみました!この記事ではガソリン車と電気自動車のいいとこどりをしたこの車について、紹介します!
ノートepowerに乗ってみた感想
抜群の加速力
乗ってみて一番の感想は爽快感のある加速力!
やはりこれはガソリン車では出せない加速力です。
実はノートのエンジンは79馬力です。
ノートepowerはノートと同じエンジンを使用していますが
エンジンは電池の充電用発電機として使われています。
ノートepowerは最高109馬力もあるんです!なんとノートの1.4倍!
瞬間的なパワーが出るのはやはりリチウム電池の大きな利点ですね。
また、アクセルペダルを踏んだ分だけドカンと出るこの加速力がとても気持ちいいんです!
機敏な応答性
ガソリン車だとキックダウンによってギアを落としながら、エンジンの回転数を上げないとパワーが出ません。アクセルを踏んでから若干のタイムラグがあるのが当たり前です。
その点電気自動車はモーターへの供給電力の違いだけなので思い通りのパワーをいつでも出すことができます。アクセルを踏んだ瞬間から加速が始まります。ガソリン車だと少してこずりそうな急な坂道もすいすい登っていきます!
電気自動車よりも少ない電池量
通常走行時は非常に静粛性が高く、完全な電気自動車と同じです。
電池残量が減ってきたときにだけ充電用にエンジンを回すのでエンジン音によるストレスも少ないです。
ノートepowerはハイブリッドカーなどと違って、電池の充電は専用のエンジンを使って行います。
そのため、エンジンも一番効率が高くなる回転数で動作させることができるんです。
また、ノートepowerは必要なタイミングで必要なだけ充電します。
充電された電池を持ち運ぶリーフとは根本的に違います。
リーフは搭載している電池の容量が最大航続可能距離を決めます。
そのため、なるべくたくさんのリチウム電池を搭載しています。
最新のリーフでは40kWhもの電池を積んでおり、この電池だけで300kgにもなります。
例えば10kWh分しか容量を使わない走行にとっては、残りの30kWh分、つまり225kgは不要な重さでしかないですね。
容量を使いきってしまった電池も、充電をするまではただの重りでしかありません。
その点ノートepowerは1.5kWhのリチウム電池しか搭載していません。重さにすると約42kgです!260kgというと大人4人分にもなりますね。電気自動車は搭載するリチウム電池を増やさないと航続距離が伸びないので、今後ますますこの差は広がりそうですね。
ノートepowerの外装と内装
ノートepowerの外観です。
グリルの内側に走る、ブルーのラインが特徴的です。
運転席です。シートはファブリックで、残念ながらやっぱりコンパクトカーなんだなという感じ。
ハンドル周りです。ここだけを見てもやはりコンパクトカーだなと感じます。
メーターは速度計が大きく、とても見やすいです。当然ですが、タコメーターはありません。エンジンは電池残量に応じて自動制御で動きます。そのため、エンジンの回転数は運転手が把握する必要はありません。
これは運転モードの切り替えでエコモードにしています。航続可能距離は724km!リーフとは段違いですね。
シフトノブとサイドブレーキ周りです。
シフトノブはプリウスなどと同じ仕様です。サイドブレーキは手引きタイプ。
サイドブレーキの周りにドライブモードの変更スイッチがあります。
ボタンを押すたびに
通常モード ⇒ スポーツモード ⇒ エコモード ⇒ 通常モード
と切り替わります。
インパネ周りです。
エアコンの操作パネルが円形配置で新しさを出しています。が、慣れるまで若干使いにくいです^^;
ノートとどこが違う?
ノートとノートepowerの違い
名前が同じだけあって仕様にほとんど違いはありません。
標準タイヤの大きさが違うため、最小回転半径が異なります。
また、モーターがついている分ノートepowerのほうが車両重量も重いです。
ただし、モーターのパワーがあるため加速力はノートepowerのほうが上ですが。
リーフよりも絶対おすすめな理由
もうリーフと比べると圧倒的に航続可能距離が違います!
ノートepowerの航続可能距離はカタログ値でいくと燃費37km/ℓでタンク容量41ℓです。
単純計算で行くと1500km以上にもなります!!
これはもう驚異的です!
実走行燃費でみても約700~800km程度あります。
エアコンをガンガンにかけて、かなり乱暴にアクセルを踏んでも燃費は13km/ℓ程度ありました。
エアコンはかけたまま少し丁寧に走るだけで燃費は簡単に20km/ℓまでのびます。
タンク容量を掛け算すると500~800kmであるのがわかりますね。
これだけ航続可能距離があれば大阪~東京だって移動できてしまいます。
また、航続可能距離を延ばすためには通常のガソリン車と同じようにガソリンスタンドで給油するだけです。
なので今までガソリン車に乗っていた人でも全く違和感なく乗り換えができると思います。
対するリーフはカタログ値で400㎞程度であり実燃費でいくと200~300km程度です。
しかもバッテリーが劣化するとさらに走行可能距離は減少します。
航続可能距離を回復させるためには長時間の充電が必要です。
目的地に到着していれば問題ないですが、途中で航続可能距離を回復させるためには充電スポットを探し、1時間程度の充電が必要です。
もし充電スポットがいっぱいだったら?
もし急ぎの場合だったら?
リーフがダメというわけではありませんが、用途が限られてしまうため一般人が日常で使用する、ガソリン車の代替には成りえないと思っています。
例えば上高地のような、
・排気ガスを嫌う
・短距離の固定区間の往復
という特定の条件だったらうまくいくとは思いますが。
プリウスと比べるとどうか
ノートepowerとプリウスを比較してみるとどうでしょうか。
ノートepowerの価格帯は190~240万円
対するプリウスは260~400万円
プリウスの最廉価クラスはノートepowerの最高価クラスよりも高いのです。
もちろん、車内の広さや装備なども違うので一概にどちらが上とは言えませんが
価格帯だけを見ても、十分プリウスと戦える車になっていると思います。
ノートepowerに乗り換えるのはあり?
今回はノートepowerのレンタカーに2日間乗って200㎞程度走りました。
そのうえでノートepowerの走りの良さを非常に感じました。
ガソリン車にないドライブフィールと燃費を思うと十分におすすめができる車です!
ではノートepowerに乗り換えるのはありなのか。
そう聞かれると私自身の答えはノーです。
ノートepowerは静粛性も高く、加速力もいいですが、言ってしまうとベースは所詮ノートです。内装はほとんどが樹脂で出来ており、コストを重視した造りとなっています。
現在私はレクサスGSに乗っていまがやはり、内装などのつくりにお金がかかっていないことを感じてしまいます。
セダンとコンパクトカーでもちろんターゲットユーザーが違いますのあくまでも現在私が問われたとしたら、という回答です。
限られた予算の中で何か良い車がないか、あるいは、コンパクトカーの中でよい車がないかと問われたら間違いなくノートepowerを推すと思います。
ガソリン自動車のようにエネルギー供給ができ、電気自動車のように静かでパワーのある走りができる、ノートepowerは自動車の一つの完成形のように見えます。
ぜひ一度ノートepowerを試してみてください!